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乗ってきました!ワンオフ フルサス スノーモト!!!

随分サボっていましたが重い腰を上げてレポします。(遅れて申し訳ありません…

お天気に恵まれました

以前、スノーモトFANでご紹介したフルサススノーモトに試乗すべく、オーナーのtakamiさんに連絡を取り、岐阜県のチャオ御岳スノーリゾートに行って参りました。

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現在も積雪量220cmを誇るチャオ御岳

 

珍しいモトを発見!

駐車場に着くと、ルーフにスタビライザー付のスノーモトが乗ってるワゴンを発見!takamiさんのお連れの方はスタビライザーモトに乗ってるんだと勝手に思って声をかけたら人違い…。動揺してスノーモトの話もせずに謝って退散してしまいました…。(その後ゲレンデでも出会えず、話をしなかったことを激しく後悔…。)

プチハプニングがありましたが何とかtakamiさんご一行と合流。

 

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右がフルサスモトオーナーのtakamiさん。左はお友達のO江さん。

 

初めて行ったスキー場でしたが、さすがに標高が高いせいか雪も緩んでなかったですね。というか寒すぎて(下界との温度差15度以上あったような…)固めでした。

 

フルサススノーモトを丸裸(笑)

挨拶もそこそこに、早速フルサスモトを激写してきました。

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現物を初めて見ましたが異様な佇まいですね(笑)
ステップは無く代わりにペダルが付いています。

 

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フロントボードのアップ。右側のフレームを軸に上下に板が稼働します。
左側にあるサスペンションはバネを抜いてあり稼働範囲を制限するためだけに付いているみたいです。

 

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リアボードのアップ。こちらもフロントとお同じく上下に稼働します。
右に見えるワイヤーで稼働範囲を調整。

 

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シート部分のサスペンション。

 

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フロントフォークのアップ。まんま自転車のパーツです。油圧式ではなくバネ式だそうです。
リミッター?を外しているそうなのでかなり深く沈みます。

 

その乗り味は

フルサスモトを丸裸にしたところで早速試乗開始。

最初にまたがった感想。

視界が高い…ちょっと恐いです。

スノーギアに限らずですが、雪面からの視界が低ければ低いほど恐怖心というのは和らぐと思うのですが、このモトはステップが高めの位置についているので景色を見るには持って来いです(笑)。

ビビる気持ちを抑えながら早速滑走。朝一の整備されたコースをカービングターンで滑ることにしました。(事前にカービング専用マシンだと聞いていたので。)
15kg以上あろうかというその車重のせいか、抑えながら走っても結構スピードが出ます。少しコツはいりますが、確かにカービングがしやすい。気持ちよく走れました。

加重ポイントですが、殆どステップの真上という感じ。膝を曲げて重心を落とすとかもさほど必要がなく、なんだろ、セグウェイ?あれに乗ってるイメージ?とにかく乗っていて疲れる感じはしません。外足に加重をかけるというよりハンドルを左右に倒し込む感じで滑るといい感じでした。

更にフロントのサスが効きまくっていて超安定滑走出来ます。これは凄かったです。腕や手首にかかる衝撃も少なく、慣れればかなりバンピーな斜面でも安定した滑りが出来る感じ。このシステムは是非とも現行のスノーモトにも付けて欲しいと思いました。(次期構想ではこれを油圧式に変更するかもしれないとのことでした。ダイヤルで固さを調整出来たりするそうです。)

 

スライドターンをしてみた

カービングターンで気持ちよく滑った後、スライドターンで滑ってみることにしました。まぁ、GRCボードの頃からスライドターンはかなりやり込んでいるのでね、検証する必要もないかなと思いつつ滑ってみると…

コケました。

3回もコケました。

なんで?と思ってフロントボードを凝視しながら(前もちゃんと見てますよ)滑っているとあることに気がつきました。
このフルサスモトは、フロントボードが前後に稼働するので常に雪面を捉えるような設計になっています。カービングがしやすいのもこの辺にあるのかなと思いますが、スライドターンのようにある程度フロントボードを切る動作をする場合、この雪面を捉え続けるフロントボードの挙動が、逆に乗り方をシビアにしているようでした。

と、マシンのせいにするのは簡単。なのでもう少し注視しながら滑っていると原因がわかりました。

ボクは普段、28ST(現S28)にウッドコアボードを付けて滑っていますが、右のターンの入りが左の様に上手く出来ていません。今シーズンはそこを重点を置いて滑っていました。S28は乗りやすくそこまでシビアなコントロールを要求しないので、左右のカービングも同じくらい乗れるようになったと思っていたのですが、フルサスマシンに乗って左右のターンのバランスが悪い事に気がつきました。

転ぶ時は決まって右のターンの後です。何度も注視していると、右ターンの動作が終わった後もフロントボードが若干山側を向いていました。左のターンはどうかというと、ターン動作を終えた時にはフロントボードは若干谷側を向いて次のターンへの準備が出来ています。

右ターンで転ぶ時は、左のターンに入る前にバランスを崩し、リアボードが滑って山側に倒れる、という感じです。
これはいかん!ということで、フォーム強制マシンとしても使えるフルサススノーモトでひたすらフォームの修正を試みました。本来はカービングターンに特化したマシンなのに(笑)。

フロントボードのコントロール、左右のターン時の加重バランス、などとにかく左右同じ動作ができるように何度も何度も乗った結果!

フォーム直らねー(笑)

ダメです。4シーズンで染みついたバランスの悪さはそう簡単には直りません(笑)。もうこのマシンに乗るのは無理と判断して自分のノーマルモトに乗ることにしました。すると…

乗りやすいよ(笑)

左右のターンもかなりバランスよく出来てる感じ。長いターンもそこまでバランス崩れないし。少しは修行の成果があったようです。
2つのモトを乗り比べて思ったんですが、こういうコントロールをシビアにして、フォームのクセを直せるスノーモトやパーツみたいなのがあれば良いなと思いました。
なんとなく乗れちゃうスノーモトだから、以外と自分のクセに気がついていない人も多いと思います。ボクは今回のフルサスモトに試乗して自分の欠点がわかりましたが、普段普通のスノーモトに乗っていて自分のクセを矯正するのは結構難しいかも知れません。なんかいいアイデアが浮かべばいいのですがいまのところ何にもないです…。でもこの体験は沢山の人に味わってもらいたいなと思いました。

 

スナップなど

当日撮った写真を幾つか。

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すごく速いので、全然ついて行けませんでした。

 

天気が崩れてきたので早めに終了

山の天気は崩れやすいとはこのことで、午前中の快晴とはうって変わってかなり気温も下がって天気が悪くなったので、というのは言い訳で(笑)、ミーティングの直後で体力的にも限界がきたので早めの撤収になりました。

と、駐車場に向かう途中になにか生物を発見!これは捕獲せねばと本能が働き見事に捕らえました!手のひらに乗るような小さな鼠みたいな生き物で、takamiさんに「写真!写真撮って下さい!」とか言って興奮していると、その生き物がスルスルッとボクのウェアの袖口に入ってきました!!!

うひー!

といって慌てふためく情けないまこつ…。もう腕をぶん回してその生物を袖から出そうと必死です(笑)。やつもしぶとく中々出てきません…。何回目かに腕を回した時…

ビタンっ!

と雪にたたき捨てられるその生き物…。脳震盪おこしてます…。本当にごめんなさい…。

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その後、ぷるぷるしながらも何とか息を吹き返したので良かったです。子供みたいはしゃいだ自分に深く反省…。

もひとつおまけ。

ontake17珍しくコース内に迷い込んだカモシカ。 どんな気分で人間達を見ているのか。

 

動画もありますよ

今回の遠征の動画ではありませんが、以前takamiさんが撮影したものがあるということでお借りしてきました。普通のモトとはちょっと違うその不思議な乗り物の動く姿をご覧下さい。

takamiさん、O江さん、その節は大変お世話になりました。ゴンドラの中や食事の時に沢山話もできたし本当に楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。
機会があればオーナーズミーティングでフルサスモトを皆に見せて欲しいな~と思います。
おまけ:フルサスワンオフスノースクートの動画


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